AWDLP210-002
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桃井富範個人のページ
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小説
或る修道士達の最期PDF

銀婚落部PDF

『銀山心中』PDF

朗詠集
かげろいて消える紫煙にあるまじや誰そ彼の人は君の名を呼ぶ

弓筆人朗詠集

憂き風に想いはほつれ絡まりて人を戀する事もかなわじ

白妙の神に供せし舞い巫女の衣を濡らす汗ぞ気高き

彼岸を過ぎ夏から秋へ移りゆく今日此の頃小生の煙草からくゆらせる煙が今深緑に色づく木々の色をからくれなゐの黄葉紅葉に変え秋になり君の瞳を風情に彩る事を心より願っています。

君想い紫煙くゆらせかぎろいてからくれなゐの秋ぞ有らまし


君の事を想いながら煙草をくゆらせていると紫煙がかげろい消えゆくようにそして桜が散りゆくように今も一刻一刻と君のときめく限られた時間が流れ過ぎてゆくのが悲しい。
 君想い紫煙くゆらせかげろいて桜散りゆく刹那を憂う

満開になると同時に散り始める桜の花それは世の無常なる流れそのものを表しているかのようです。
 咲き誇りかつ散り始む桜花無常なる世もかくぞあるらし


車椅子で桜並木へ漕ぎ出すと乱れ咲く桜があの人のように美しかった。
しかしその美しさは時が経ってしまえば散りゆく桜のような美しさに違いないがだからこそ今この瞬間を大事にしたいそう思うのだった。
 春霞こぎゆく道の桜花君の如しよ散るといえども

譬え互いに自分で自分の気持ちにさえ気づかなくてもいつの間にか気になるあの人へ言葉に秘密の想いをのせてその言の葉がその人たちなりの流れで躍るが如く螺旋を描いて舞い亂れるなら譬え二人遠く離れていたとしても譬えそれがほんの泡沫―うたかた―の出来事だとしても二人は戀しあっていると言える。
 言の葉に想いをのせて舞い散るは泡沫だとて戀というなり

宇宙は怖ろしい暗黒の空間で今僅かながら星々が輝いているが遠い未来には全ての天体が光を失い世界は闇に包まれてしまうという。しかしながら幼少時そんな無明の間―あはひ―である夕焼け空に光り輝いた雲の不死鳥はただの神様の気まぐれだったのかもしれないが私に無限の人類の未来を感じさせてくれた。そんな記憶が有る。

禍々し無明の間夕雲の衣ほすてふ天の気まぐれ



春の夜更け雪は融けて開放感が在るがそれだけに夜となると孤独感も募る夜更け他にすべきこともなくネットサーフィンをしようとしている僕は一体誰の事を調べようとしているのだろうかそしてあの人はインターネットで誰の事を調べているのだろうか。
 春来らしうら悲しきに小夜更けてインターネット誰の調べか


愛しい人の事を見聞きするとなんとも心悩ましくなってしまう。しかしながらこの気持を表には出すまい。自分の心の中だけにしまっておきたいのだ。
 君見れば心さえにぞ悩めども色には出さじ人もこそ知れ

あわれなる時の流れ
時の流れは時として残酷で美しく咲き誇る桜がすぐに散ってしまうように好機はすぐに去り嫌が応にも歳を取りあっという間に女性ならば閉経で生殖能力を失い男性も老いやがて死を迎えてしまいます。反面教師にしかなれない僕ですがどうぞ先憂後楽の心意気を忘れず一期一会の気持ちで機会を逃さず僕の分まで幸せになってください。あ、いや僕も微力ながら幸せになれるよう頑張ろうと思います。
 あわれなる時の流れにとらわれて桜の散りしその前にこそ

春の始まりに詠む
札幌では春の雪が降りました。北海道にとって冬の季節は様々に艱難が多く春を迎えてほっとしている人々が多いと思いますがそれでも春の雪が名残惜しそうに降るのはそれだけ流れ行く時の一瞬一瞬が大切であるという証のように思えます。  
 悩ましき冬さえ悼む春の雪ただ惜しむらく刹那の流れ

一服するのに外に出ると風も穏やかで日の光も暖かくのどかに一時を過ごす事が出来ました。ほんの小さな幸せかもしれませんがこのような瞬間を慈しみ日々を愉しみたいと思います。
 緩やかな光のどけき春の日に紫煙かげろい一人たゆたう


春の恋は徒に咲き乱れる花のように移り気で儚いが誰が命咲き誇る春の季節を恨むことが出来るだろうか
 咲く恋は徒花ながら儚くも誰かや春を恨みはてたる

君を想って煙草をくゆらせていると煙は翳ろって消えてゆくが一抹の憂いが消えない。ふと地面を見つめると残雪が残っていた。いずれ消えるかのようだが再び降り積もる君への想いのようだ。
 君想い紫煙くゆらせかげろひて遺りし憂い残雪の如

弓筆人君が2016年年の瀬を詠む
 暮れてゆくああ暮れてゆく色ぞ空ただ移ろうが運命こそすれ


再び東北で地震が起きた悲劇よ繰り返されないでください神にも祈る気持ちです

 安穏の静寂を破るなゐの震り鎮まりたまゑ滾る伊邪那美

素敵な異性に出逢いたいという独り身の贅沢な願望が有るがその異性に自分のこれまで積み上げて来た世界を壊されたくないという恐怖と似た感覚も在る
 人や来じ我や逢うまじ彷徨―いざよひ―の火照る怯えよ夢かうつつか

なにもかも疲れ時だけが淡々と過ぎて行く
今宵の月だけがただただ美しい

 一時の酔い気紛れに月愛でて一人暮行く秋ぞ悲しき

北海道で11月上旬に雪が猛威を振るった21年来だと言う僕も車椅子で少し遠出をしようとして危うく遭難するところだった
 ちはやふる神威の業か霜月の早幕開に雪積もるとは

いよいよ秋がやってきたけれどこの体ではもう秋の紅葉で染まる景色を目にする事も叶わないのだろう
 この身では目にする事もあるまじをからくれなゐに山染紅葉

病院の三階から夕焼け空を眺めていると『僕は一人朽ち果ててゆくのだなあ』という感慨が黄昏と共に訪れた。
しかしそれは孤独や失意の感覚とは異なり感謝に基く清々しい諦観だった。
自分に徐々に訪れる現実を受け入れながらしかし人類永遠生存のPotencialを追及し続けようそうふと想った。

 吾が生は散り逝く運命なれどこそ人の織糸紡げ久遠へ


弓筆人君が2015年極月に詠む
 来る年の色は匂えど散りぬるをそが黒鹿毛の矢風褪せなる

漠として刻は遅々とし進まねど過去し時ぞ彼方と憶ゆ

滅ぶとて輪廻縁ぞ絡まりぬ明鏡止水मोक्षの果てに


 異性と巡り逢うと私はどうせ上手くいくわけがないと思うのでどうやったら綺麗に別れられるか、それを第一に考える。
 長く一緒にいて弱点を知られ嫌われるよりとさらっと恋愛劇を済ませればいいと考える。
 いままでそうしてそれなりに自分で節を結して生きて来た。
 幸せを願い誰かとうまくいってくれと思う気持ちとそれでまあうまくいってもらいこっちの気も知らずその程度の女だったかと終止符を打ち道を違えるプロットを構成するのだけれど今あまりうまくいっていない気がする。
 嫌な胸騒ぎがする。

ほろ弓引く我は虚空を彷徨へる君矢の的となりてとどめよ


弓筆人君が変な事を言い出したのですが気にしないでください。

俺とこれあれとこれでも俺似じゃね
父息子 Kurt Cobain Nirvana
敬意連想供儀芸術


日は湧きて夜仙女には不和ありて彌は惑われじ縁るべありやと


生残るただそれだけで狗の王


行きはよい帰りは怖いこの道はまだまだ粋だ懼いながらも


生命の絡まる絃のいつまでも運命の繊の尽きぬかぎりは

愛し逢い上手く行っても草枕

初戀は彼方の末期の黙示録

謎を梳く言伝名前
Antinom

霧雨を集めて晏れし秋の閨

秘事は恋の醍醐の嗜なれど御魂在りての帷也哉

彼方の事は謂えないが児遺さず先立つ不幸そりゃねえぜ後追いしたくもなるだろうだが義理立てするな見栄を張り根競べして死すWAKAI馬鹿が減ったと裏で笑わる俺が最期でゴルゴバーロー

Newsにも心の陰にも立つ煙進化の焔戯び燃えまさにけれ

年老いた修道尼こそ悲しけれ

彷徨いて刻は如月絡み菅ほっとしただろ死婚の契りだ

凛として傍に居てくれ進めはせぬが

済まないが君に示せる優しさは嫌われるだけやり直せるさ

盲点やそこで離を打つ筈が濁音

世の中に化けて出るのは構わぬが掻き乱すなよ僕の心を

彷徨いて生き早ぎしや神の風

天地のΠανδωρα残りしPotencia核融合の帆を張り航る

詩

麗しき悪夢

祈れども思ひ届かず
離を打てど美に斃されて
黙示録彼方の末依
流星黄砂の泉

未熟さよ愚かな問いに
Antinom謎と戯れ
帰り道夕焼け空に
衣ほすてふ天の気紛れ

霹靂の不帰自暴自棄
辛うじて己保てど
酒に染まり色に絡まる
然りとても刹那の女神

怖くない絶望すれば
自分など信じなくなる
彼方など思慮せずに済む
鏡の心愛智の凶

愛すると弱くなるから
運命の糸を紡いで
幸せでいてくれればと
生命の如月読んで

斃んでたら俺も斃のうと
Πανδωραの末路航って
愛されてたらどうしようかと
徒の悪夢だだが麗しい

辞世
一時の妖なる絃の絡まりか生の疾の苦しまぎれに

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